神戸で住宅関係の設計をマイペースにやっております。
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Creative Commons License photo credit: CHRISTOPHER MACSURAK

「しまった!」と思っても取り返しがつかないのが不動産です。

仕事柄いろんな現場の色んな敷地を見てきました。
これから家を建てようとする皆さんが不動産屋さんのアドバイスだけで決めたりするのですが、不動産屋さんは建築の分野に関しては基本素人です。
そんな人の適当なアドバイスで家を建ててしまって失敗しても後の祭りです。出来れば購入を決める前に設計をやっている人を探して意見を聞くことが一番いいと思います。

すぐに見つからなかったり時間が無い場合はこのコラムを参考にしチェックして貰えればと思います。

1 道路との高低差がどれだけあるか?

建築費外で一番費用がかかるのが外構です。土地と家がフラットの場合ほとんど塀やガレージの工事だけで良いのですが、切り土や盛り土などが発生するような高低差のある土地の場合擁壁やガレージの工事にびっくりするくらい費用がかかる場合があります。高低差が3m以上ある場合ガレージも掘り込み車庫になったりします。きちんと構造計算も必要ですし役所への届けでも必要になってきます。また、高い擁壁を作らないと家が建てられない場合下手をすると家一軒建てるだけの費用がかかったりする場合も・・。

そういう高低差が半端無い売り土地の場合往々にして、価格が安いので飛びついて買ってしまうと普通の土地に建てるより高く付く結果になる可能性も。
出来れば買う前に外構廻りの見積もりを取っておくと良いです。

2 水道の引き込みは?

古屋付の家の場合だと水道が引き込まれているのが殆どですが、気を付けなればならないのは水道の引き込み径がどれくらいかと言うことです。
昔の家の場合水栓の数も少なかったのもありますが、だいたい13㎜の径の水道管が道路から引き込まれています。

ところが今は行政の指導もあり13㎜を20㎜に引き替える必要があります。
(それだけ水栓の数や使用量も増えたという事ですね)

ところが、地域差もありますが安くても20万以上かかるのではないでしょうか。おまけに水道の本管がず~~と先の道路にある場合下手をすると◯百万の見積もりになったりするのです。
ハウスメーカーの営業マンさんこういう事でいろいろ失敗した人も多いのでは・・。
不動産の重要事項説明ではこのあたり説明が必要な筈なのでよく聞いておきましょう。

3 お隣さんはどんな人?

一見土地や建物とは関係無いように思いますが、実際挨拶に行ったときはすごく良い人だったのにいざ工事が始まるとクレームの嵐という人もいらっしゃいます。
ほとんどが業者さんに対するクレームですが中にはお施主さんにまで文句を言う人もいます。
以前ハウスメーカーで仕事をしていたとき、工事も半ばにさしかかったときお隣さんから急に呼び出しがありその方の所へ伺うと「日当たりが悪くなった!どうしてくれるんだ」との事。
もちろん基準法とかきちんと守った上の工事なのですが・・。とりあえずお施主さんに相談し一緒に行くことに・・。
最終的にはお施主さんがお金を包んで解決というやりきれない結果になってしまいました。これは極端な例としても「窓から部屋の中が見えるやん!」とか「室外機の風が建物に当たって壁が傷むやん!」とか解決するために大なり小なりお施主様の負担になってしまうケースも良くあることです。

お施主様にしてみればこれからそこにずっと住む訳ですから事を荒立てる事も出来ない訳で。
極端な人が居ないかどうかだけでも近くの人に聞いてみると良いかと思います。

4 日当たりや風通しは?

(やっと建築的な事に辿り着いた。)

日当たりや風通しは正直一度見に行ったくらいでは分からない場所が多いです。
季節でも違いますし時間によっても違います。何度も見に行った方が良いのですが、設計の立場から言えばあまり気にしすぎもなかなか土地が決まらない要因になります。
一年中一日中日が当たる土地は街中だとほとんどありません。
冬場の方に日当たりが良いといいのですが、そうでない場合でも春以降太陽の高度が上がってくると日当たりしてくる場合もあります。
ある程度なら設計でカバーできる範囲もあります。また風通しも窓の位置などで少しならコントロールする事も出来ます。

変に神経質にならない方が良いかもしれない点ですね。

5 地盤は大丈夫???

これは大事です。
東日本大震災でも発生した土地の液状化。 あまりマスコミには載っていないようですが液状化によって建物が傾いたり被害を受けたところがかなりあるようです。
最近はほとんどの家で地盤調査をしますが、あれだけの液状化になると杭を打ったり地盤改良していてもなかなか被害を押さえるのは難しいようです。
出来れば古地図などでその場所が昔田んぼや池や沼地だったとかを調べる事をお勧めしておきます。
海の埋め立て地の場合はかなり本格的な杭を打つ以外に解決策はないような気がしますが。

 

色々上げましたが、結局ほとんどがお金に直結する話なんです。本当に。たまに分譲地などを見てると新しい家なのに外構がまったく手つかずで奥さんか旦那さんが辛うじて庭に何かしようとしている痕跡に出くわします。きっと家づくりのどこかの落とし穴にはまって資金不足になってしまったのかと気の毒になってしまいます。

他にも子どもの学区や生活圏の商業施設など奥様にとっては気になる事満載(@_@)だとは思いますが、以上のような事もよく調べて「しまったぁぁぁ!」とならないようにして欲しいと切に願います。



 

 

 

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