(ちょっと長文になります)

阪神淡路大震災から17年。毎年この時期にこの事を記事にしているが、昨年は東日本大震災がって特別な感情が入る。

ただ毎年少しずつ記憶も薄らいでいってしまっているので、あの日有ったことを書いておこうと思う。

 

 

阪神淡路大震災の当時神戸市東灘区の北青木の自宅マンションで寝ていたところ、突き上げるような振動で目が覚めた。

轟音の中であらゆる物が上から降り注いで来るので、何とか立ち上がろうとしても無駄だった。

そして揺れが収まると不思議な静寂が訪れた。

とりあえず家の中の散乱した物や割れたガラスをかき分け家の外に出ると、停電で真っ暗闇に中に北側の木造アパートが無くなっていた。

誰かが何かを叫んでいる声が聞こえた。

しばらくするとマンションの住人が駐車場に集まってきて、無事を確認しあいひとまず自分の家に帰ったが、また大きな余震が襲ってきた。

そのうち、南側の阪神電車の向かいの市場が燻りだして瞬く間にものすごい煙に変わって行った。

その市場とは線路を隔てていたので相当距離が有った筈だが、まるで目の前で燃えているような感じだった。

その後近くの元嫁に行く事にしたのだが、車で向かう途中普段見慣れた街が全く破壊されあちこちで火の手が上がっていた。

本当にショックで言葉が出なかった。

(街中こんな感じでした)

 

元嫁の実家について無事を確認し暫く休んだ後、自分の実家に電話をかけようとしたが固定電話は不通。やっと連絡がついたのはその日の夕方公衆電話からだったと思う。

(携帯電話も持ってたと思うが、もちろん不通だった。不思議な事に街中の公衆電話はあんな状況なのに生きていた)

それから当時芦屋に住んでいた祖母の事が気になりだした。

祖母の家は戦前からある古い家だったからだ。 その頃はもう昼頃になっていたと思うが、朝一で移動した時は意外と空いていた道路もその後一年以上続く大渋滞が始まり始めていた。

なんとか抜け道を使って辿り着いた目に入ったのは、倒壊した祖母の家だった。

とにかく助け出さなければと、思っていたところ消防団の人が「おばあちゃんは助け出されて隣の家の上に居るよ」と教えてくれ再会出来た。

後日詳しく話しを聞くと、家は崩れたものの大きな梁がベッドの上で止まり、その隙間で無事だったそうだ。 しかし、数時間閉じ込められていたらしい。

余談になるがこういう阪神大震災でこういう風に助かるケースは稀で、家屋倒壊で亡くなった方の大半は二階が落ちてきた事による圧死だ。

特に高齢者はほとんどの方が、一階で休んでいた事を考えると、震災がおきた時間がお昼間で高齢者の人も出かけているような時間であれば、犠牲者の方も少なくて済んだような気がする。

 

その後一度御影公会堂に避難しようとしたが、満員でどうにもならず西宮まで10数㎞を徒歩で歩き大阪に着いたが、どこにも泊まるところが無く、結局JRで京都まで行って泊まった。

JRで大阪に着いたとき店も何もかもがほとんど何時も通りに営業していることがショックだった。

翌日から明石の実家に1週間ほど滞在してから神戸に戻った。

 幸い身内は誰も怪我もなく済んだのだが、神戸の東灘区は最も犠牲者が多く、知り合いの親や子どもなど亡くなった方も多かったので誰かと話をする度に安否の確認と慰めの言葉が続き日常へと戻っていくのだが本当の意味でも日常に戻るのはやはり街中の仮設住宅が無くなるま時間がかかったように思う。

 

ところで昨年の東日本大震災で阪神大震災の教訓は活かされたのだろうか?

阪神大震災の場合、発生直後にほとんどの方が犠牲になったが、東日本大震災の場合は地震そのものの建物の被害は非常に少なかった。(建物の耐震性については多少でも教訓が活かされていると思う)

しかし津波が押し寄せるまでの時間に阪神大震災の教訓が活かされる事は無かったように思う。もちろん、災害の性格もかなり違ったが普段からの備えや心構えの啓蒙をもっと徹底しておけば・・・。

(確か一昨年自民党と公明党が津波対策の避難訓練などの法案を出したらしいが民主党は店ざらしになり廃案になっている)

震災後の行政には阪神の経験が多少でも役立っと思うが、肝心の命を守る為の教訓が少しでも活かされていたらと思うと残念だ。

こういう大災害の場合、発生直後の対応で助かる命も助からなくなるものだ。

 

自分の仕事でも耐震診断や耐震補強の仕事をしているが、残念ながら震災のおきた街神戸でもそれ程多くやっている訳ではありません。

神戸の人に聞くと「潰れそうな家は震災で潰れたから大丈夫」と言われたりします。

実際は地震動は一つとして同じ物は無いので、阪神が無事でも次回の地震でも建物が大丈夫な保証はありません。

 

それとも日本人の性格なのか、喉元過ぎれば…なのでしょうか?

とにかくこれからもずっと地震列島日本で確実におきる大地震で一人でも犠牲者が少なくなる事を願って止みません。

人気記事:

 

Comments are closed.

Set your Twitter account name in your settings to use the TwitterBar Section.