
インテリア
・インテリアの好み
私の独断ですが、日本人のインテリアの感覚は正直言って決してセンスが良いとは言えないと思います。
一昔前(バブル期)などは最悪と言って過言ではないでしょう。この所は色んなインテリア雑誌が啓発してもらったからなのか、家で余暇を過ごす人が増えて興味の対象がインテリアに向かったからなか分かりませんが かなり良くなって来たと思います。
それでもTVなどで見る外国の家のセンスの良さには、いつも感心します。特に北欧の家にはシンプルさとオシャレ感が程よくミックスされていて個人的には大好きです。おそらく、長く寒い冬の間家の中で過ごす時に鍛えられたオシャレテクニックではないでしょうか。

ヨーロッパや、アメリカなどは代々母親が娘などにインテリアの躾をしているそうです。ドイツは特に掃除から念入りに躾けられるようです。(私は大学が独逸文学科だったのでドイツの事は少し勉強しました)ドイツ人はインテリアだけではないですが、とりあえず綺麗好きで几帳面です。
ところが日本ではどうでしょう。日本人は着る物は外国に比べてもオシャレだといいます。
でもTVなどで若い女の子で家を片付けられない子を紹介したりしますが、おそらく外人さんに言わすと『アリエナイデ~ス!』となるでしょう。
外でいくら綺麗にしていても、そんな女の子の家に遊びに行く事になったら 私でもそそくさと帰って行く事間違い無しです。
でも、本当は日本人のDNAにはオシャレな家の感覚が残っているのです。
先日幕末の頃の江戸の町のパノラマ写真を見る機会がありましたが、それはそれは一面綺麗な黒い瓦と綺麗な土壁(漆喰)で美しい町並みでした。おそらく建物だけでなく、家の中も片付けられ庭先や縁側には季節の花が植えられていたことでしょう。割と家の中の片付けには父親が厳しかったようです。

そういう伝統が気が付けば 資本主義の物質社会に飲み込まれ 日本の小さな家には納まりきらなかったのでしょう。それが今の収納に入りきらないものだらけのインテリアです。
前置きが長くなってしまいました。嘆いていても仕方がありませんので、どうすれば家の中が過ごしやすくきれいなインテリアに出来るのか、これから考えていきましょう。
インテリアのコツ
と見出しで書いた物の、建築士は計画でインテリアの事は多少勉強するのですが専門分野と言い難いところがあります。ただ、仕事で現場やお客様の家に行った折に色々考えさせられたり教えられたりと やはり一般の方よりはコツらしきものは身につけていると思うのです。
私の家も特別インテリアに凝っている訳ではありませんが、仕事柄人が来たときには最低限恥ずかしくないようには気を遣っています。
建築士的なルールかもしれませんが、一度以下の点で今お住まいの部屋を見直して見られてはいかがでしょうか?
①テーマを決める。
例えばモダンな感じだとか、クラシックな感じ。別に呼び方が大事ではありませんので 雑誌などで好きなインテリアを決める。私の知人はマンションですがかなりプロバンス風?にこだわっておられる方が居まして、小物から家具まで全て統一していました。そこまでやると風じゃなく本物になりますね。
②不要な物、そぐわない物は隠す。
どうしても日本の家はスペースが限られていますから、特にリビングなど一番よく過ごす場所には最低限の物だけを置くようにしましょう。
③色を統一する。
カラフルな色を使うなら使うで思い切りすればいいと思いますが、出来るだけ単色でベースの色を決めましょう。
暖色系か寒色系、お好みですがそれぞれ夏向き冬向きがありますね。
④ビビッドカラーを。
③までで既に何かが変わってきている筈ですが、何かが足りない筈です。
例えばポスターやソファ、置物でも結構なのですが、赤や青などのビビッドカラーを置くと空間は引き締まりますよ。
ちなみにうちの家ではバウハウスのポスターを飾っています。
⑤高さやピッチを揃える。
壁に飾っている写真などが複数あれば、一度正確に高さを測って揃えて見てください。また壁の両サイドからの寸法もメジャーで測って中心に持ってきたりしてみましょう。意外と人間の目というのは微妙な寸法の違いを判別します。
微妙な寸法のズレが人間心理に影響したりしますよ。
きれいに揃えたりするとそれだけですっきりします。
以上が原則なのですが、ここからは店舗設計やインテリアデザイナーさんの領域に入っていきそうです。
例えば有名な森田恭通さんは、昔は阪神間で多く仕事をされていたようで神戸大阪に行くと数多く作品が見られます。
最近でこそミラノサローネなどインテリアの影響でDECOと呼ばれるようなゴージャス系のインテリアが多いのですが、そういう作品を昔から作られていました。やはり、先見性というのか感性が優れているのか著名な方はさすがだと思います。
最近は逆にアンティーク系がこれからのトレンドなのかもしれませんが、TOYOキッチンの社長さんである渡辺孝雄さんはブログなどでリアルタイムで現在のイタリアのトレンドや日本のトレンドを詳しく書かれています。
非常に勉強になるブログですね。
私は個人的には、もちろんデコラティブな感じも嫌いではありませんが バウハウスやアアルトなど非常にシンプルだけどオシャレで はやり廃りのないインテリアが好きなのです。もちろん、他のインテリアにも挑戦して見たいと思っていますが ベースはベースとして自分の中に生かして行きたいと思っています。
インテリアのコツ+α
最近はいろんな雑誌でオシャレなインテリアが紹介されて 仕事でお伺いするお家もオシャレにされている方も多いのですが ちょっと女性の方でどうしても気になってしまうのが可愛い系インテリアですね。
小さい子供さんがいる家庭やお嬢さんなどはある面仕方がないかなと思ったりしますが、そうでない家で可愛い人形がずら~っと並んでいたりすると ちょっと引き気味になってしまうことがありますね。
人様のお家のことですから、良いんですが出来ればそういうのは寝室などに持って行った方がと...。
それはともかく、+αとして空間の照明も特に重要な要素です。
これから地球温暖化防止の観点から白熱灯が消滅する運命にあるようですが、蛍光色の照明はホントに止めたほうが良いかと。事務所のような雰囲気になりますし、精神的には白熱色の方が落ち着く作用があるようです。
また、照明器具も日本人はあまりこだわりませんが、もう少しオシャレなものを 探しましょうね。
今はネットなどで安くておしゃれのもありますよ。ホントは間接照明がお勧めなののですが、なかなか模様替えだけの場合は難しいので、シーリングライト+スタンド照明などにするだけで雰囲気ががらっと変わりますね。