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間取り編

・小さい子供がいる家庭では玄関に小さな手洗いを
 これは実際自分の家でやってみました。とにかく最近のお母さんは子供の衛生状況には敏感で、公園やちょっと買い物に子供と出かけて帰ってきても すぐに手洗いさせます。
 ただ小さい子供は家に帰るとすぐにやりたい事を思い出して、手洗いを忘れてしまいがちです。
私の家の場合は、玄関ホールを大きく取り土間のすぐ横に腰高の壁を作りその裏側に洗面台を設けていました。実際、子供もすぐに手洗いをする習慣も身につきますし洗面台もおしゃれなものがあれば、全然おかしくありませんでした。

実際に使っていた洗面台(TOTO)

実際に使っていた洗面台(TOTO)

 

 

・玄関ホールは広めに
 玄関は家のイメージを決定付けてしまいます。いくら大きなお家でも玄関やホールを無駄なスペースと決めつけてしまい、家の大きさの割りに小さな玄関が見受けられます。確かに変に大きな空間もどうかと思いますが、玄関ホールは大き目がいいと思います。例えば一間間口の玄関土間+1.5坪のホール。
実際はもう少し大きければ、ホール以外にも色んな使い方が出来ます。
私の場合は、ウサギを入れたゲージを置いたり先ほどの洗面台をしつらえたりしていました。
私の実家は坪数が大きな家だったので、玄関ホールは6畳前後あります。
家族が多いので、子供達が集まった時はLDK横の玄関ホールでよく遊んでいました。
大人が食事するLDで走り回られると辛いですもんね。

 

・洗面所は広く
 プランニングする上で、洗面所は一坪で計画する事が多いのですが 実際は一坪では正直狭いです。
洗面所はいろんな機能を備えています。脱衣所、洗面、洗濯、化粧..。それに伴って、洗剤、タオル、歯ブラシ、髭剃り...。
全部が洗面台の収納に入る訳ありません。結果、皆さんの洗面所は非常にごちゃごちゃしている事でしょう。
確かに不必要なスペースは要りませんが、お母さんが洗濯したり片付けたりするスペースと 洗面台以外に収納を設けようとすると 一坪半くらい欲しいところです。
また、洗面所からサービスバルコニーを設けて出られるようにすれば、洗濯→洗濯干しとすごく効率良く動ける事でしょう。

 

 

・リビングの大きさについて
 皆さんのイメージで豪邸と言えば、でっかいリビングを想像されるかと思います。そう、「華麗なる一族」のような。華麗なる方は別として、私のような普通の家族が住む場合 リビングの大きさはとても重要です。
プランニングする上で当然リビングは明るく、風が通りやすく、出来る限り広くするのが常套手段です。
ただ、私の感じでは家族の人数に応じてぴったりな面積がありような気がします。
 具体的な計算式を決めているわけではありません、同じ人数でも年齢や性別でも変わってきますが広すぎると、ちょっと寒々しい感じがします。狭すぎると窮屈でストレスが溜まります。
経験上、小さな子供の居る四人家族であれば キッチンスペースを除いて12畳くらいがぴったりです。
正方形の部屋だと2.5間×2.5間です。木造家屋だと部屋のスパンを広く取れないので2間×3間になると思います。
ただし、キッチンスペースは別なのでLDKで言うと+6畳は欲しいですね。
食卓とソファ。テレビ子供の遊び道具入れ。一応全部入ります。
最近は、テレビが大きくなったりゲームのWiiなどでスペースが広い方がいいかもしれませんね。

実際四人家族でちょうどかなと思ったリビング。

実際に四人家族でちょうどかなぁと思った部屋です。

 

・キッチンは....
 住宅といえばキッチンです。
 こいつは奥が深いです。
 住宅の進化の歴史はキッチンの進化の歴史と言って差し支えありません。(多分)
 遠い昔、キッチンは外でした。というか、洞窟や藁葺屋根の家で火を使う事は死を意味します。


そして、釜戸が発明され次第に家の中に入って来たのですが、昔は当然電気がなければ冷蔵庫もありません。食材は暖かくなると腐ってしまいます。

かまど
仕方なく食材を置く台所は暗く寒い場所に作らざる得ませんでした。
そんな、悲しい立場の台所が一躍主役に躍り出たのは、戦後の冷蔵庫やガス調理器、レンジフードの活躍のおかげです。
 それでも戦後しばらくは台所は小さく狭く使いづらい場所でした。私の昔の家も六畳ほどの台所に食卓を並べ六人家族が食事していたものです。

ところが、対面式のキッチンが主流になりだしてから キッチンは奥様の城として活躍しだします。
家の中の奥さんの力が増大していったのと重なります。

対面式は家族の方を見ながら調理出来、疎外感も無く使いやすい方式です。
ただ、「片付けがしにくい」「スペースを取る」などのデメリットもありました。

そして、最近は対面式からアイランド型が多くなってきました。

実際に施工したアイランドキッチン
私の現場でもよく採用するのですが、片付けなどのデメリットは無視して 「キッチンを皆で使えるようにしよう」「変に仕切ることなく全体を広く見せよう」という使い方です。
 スペースの問題で全てアイランド型にできる訳ではありませんが、今後のキッチンの主流になっていくと思います。
 アイランド型が主流になりつつある背景には、奥さんが家の中心となった事と奥さんが「料理も皆手伝え!」という心の叫びがあるのでは?!
 最近は男の人も料理をする事も多いですし、実際アイランド型であれば夫婦仲良く?料理する事も可能でしょう。

・子供部屋は小さいくてOK

日本人は昔から子供のとても大切にする国民性があります。その為家作りに関しても、子供部屋の希望を聞くと必ず、「明るくて広い部屋を」と希望される事が多く、逆に「寝室は狭くて良いから」と言われるのです。
今まで玄関や洗面所、など出来るだけ広くと書いてきましたが 物理的に全ての部屋を広くは出来ません。
と言うことはどこかの部屋の面積を削らざる得ないのですが、ほんとうに削るのは寝室の方がいいのでしょうか?
例えば、子供が小学生で一人部屋が6畳あったりしても 寝室として夫婦で6畳で良いといわれる場合があります。子供一人と大人二人のバランスとして 使うものの量も行動するのに必要な面積も全く違います。
面積的に余裕があれば寝室としては最低8畳+ウォークインクローゼット2畳が欲しい所です。
では子供部屋は?
面積は別として 必要最低限要るものを考えると小学生(中低学年)は個室で学校の宿題をしている率はかなり低いと思います。ので、勉強机は要りません。もちろん、教科書や本などのスペースや将来の勉強机置きは確保します。それからベッド。大きくなっていくことを考えると大人用のベッドのスペースが必要です。
他には、衣類をしまうところ+身の回りのものを置くスペースがあればOKです。
多分、4.5畳+収納で納まると思います。
逆に狭ければ良いというのではありませんが、日当たりが良く広いスペースがあれば 将来テレビを置きたくなったり、ゲームや友達が遊びにきて寝泊りしていくようになったり。
それらは悪い事ではありませんが、個室が快適すぎると家族との接触を避けるようになってしまうようです。
せっかく新しい家を建てても 家族関係が疎遠になってしまっては 何の意味も無いと思います。

かといって狭くて暗くてという部屋も良くありませんね。
やはり、最低限の明るさと風通しは良くしてあげたいところです。
又は見方を変えて子供の成長を促す意味で、例えば屋根裏部屋のような部屋にしてあげたり、天窓をつけて空を見れるようにしてあげたりすると 子供は想像力を養う事が出来ます。(私も子供の頃真剣に屋根裏部屋や天窓に憧れていました)
真剣に子供部屋の事を考えた場合そういう工夫が一番大事ではないでしょうか。

べルックスの天窓。よく使います。


・寝室はワンダーゾーン
寝室は設計者にとってワンダーゾーンです。
なかなかヒアリングの時も聞きにくいところだったりします。
ただ寝室の話は子供部屋の中で書きましたが、私自身は出来るだけ広く取るようにしています。
とにかく施主である夫婦が普段どんな生活をしているかが一番重要な要素です。
ご主人が夜勤や残業で夜遅くなる事が多ければ、夫婦とは言え奥さんも時間を合わせるのが大変です。
そういう場合はベッドを仕切ったりサブの寝室を設ける事が必要です。
またご主人の趣味がある場合、皆さん最初は必ず書斎を欲しがるのですが ほとんどの場合完成すると一年後には物置に変身しています。
ですから、寝室に書斎スペースを設けるかリビングにお父さんの一角を設けてあげると普段から使いやすいのでお父さんもご機嫌でになります。(小さくても自分だけのスペースがあると男は満足します)

あとは、夫婦仲が良いのかどうか。あまり夫婦仲が良くないところが家を建てるケースは少ないと思いますが、夫婦の間の関係は ほんとに端から見るのと実際が違ったりしますので難しいところです。
どちらにしろ、いくら仲が良くてもたまには距離を置きたい日もあるでしょう。
そんな時六畳一間で過ごすのは、ちょっと辛いと思います。
そういう事を考えると 最低10畳くらいは欲しいところです。
外国(アメリカなど)の家はさすがに充実しています。そんなに大きな家でもないのにシャワースペースやドレッシングルームなども普通についてますし。将来的には日本でもそういう寝室が増えてくると思います。

 外国の家の間取り(でかいです)

 

 

 

 

 

 
 
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